メタルマッチで可燃液体に火をつける

メタルマッチはサバイバルに興味がある人間が何か装備を買おうとするときにまず初めに手に取るものの一つである様に思う。手軽な大きさと価格、そして何よりサバイバルを体現する火をつけるタフな道具であるからである。そういったサバイバルの必需品のようなものであるから、幅広く所有者がおり、またその使い方は様々である。

一般的な、通常の火付けの仕方では、メタルマッチの高温の火花を利用して、枯れ草やよく乾いた木の皮を毛羽立たせたものなど、火のつきやすいものに着火する。しかしながら、その場合、素材によってはかなりの修練と根気が必要とされる。サバイバル教官のような人でもコンディションが悪いと何十回もトライしなければならないこともあるのである。一方で、よい火口、よい可燃物を使えばメタルマッチを使用することで一瞬で火をつけることが出来る。

この動画ではアルコールと揮発性溶剤に火をつけている。筆者も装備には飲用の高濃度アルコール(スピリタスウォッカ)をいれてある。ティッシュペーパー単体では火がつきにくいが、高濃度のアルコールを含ませれば比較的容易に火がつけられる。また、火付けだけでなく、アルコールランプを即興で作るなどにも使用できるだろう。アルコールはサバイバルの観点からは断然飲用可能なものがよい。

サバイバルはアイデアしだいで様々な装備構成を考えられる。焚き火装備にしても、一つのものにとらわれず柔軟に装備を考えてみるのも良いだろう。

LIGHT MY FIRE(ライトマイファイヤー)ファイアースチールスカウト2.0 Green(グリーン) 26017

新品価格
¥1,173から
(2014/8/5 00:49時点)

ロープワークの基本

サバイバルというのはアウトドアレジャーで行うことの延長というか、一部を含むものである。そのアウトドア活動の基本というべきものがロープワークである。結んだり束ねたり引っ張って固定したりと様々な活躍をする。したがっていくらか技法を学んでおくと格段に活動の幅が広がるのがロープワークというものである。


上の動画は初歩的なロープの扱いを解説している。よくyoutubeなどで目に付くのは海外の方々の解説で英語であるが、まぁ、探せば日本語のものもある。ニコニコ動画のものを紹介するのは初めてだが、ニコニコ動画ではほとんどが日本語なので日本語での解説が見つけやすい。

上の動画の技法は総じてシンプルであり、それゆえに覚えやすいものであるのでいくらかを、もしくはその全てを覚えておくことはそう難しいことではないと思うので動画を一時停止や巻き戻しなどを活用してみて、習得しておけば、基礎的なサバイバルの力になるだろう。

原始時代の道具で弓矢を作る

今回は久しぶりに、大自然のサバイバルを見よう。ここ最近、都市部での備えに偏って、少しばかりアウトドア志向のいうなれば夢のあるサバイバルからは遠ざかっていたが、ある意味、そんな状況にはそうならないだろうという突拍子もない状況(つまり未開の森の中に置き去り、とか文明のにおいのしない場所に長期間とか)に必要な技術が、極限状態に役に立つことだってある。

さて、サバイバルでは食料を得るためにいろんなことをする。言葉でまとめると狩猟採集と一息で言ってしまえるが、その手法も様々である。そのうちカロリーを多く得られる可能性のある方法が狩猟であり、その手法で一番イメージが一般的なのが槍と弓矢による狩猟だろう。原始的な狩りといって思い浮かぶのが投げやり、そしてそこから一歩進めば弓矢である。そういうわけで、狩猟をしようとすると、個人の狩猟では投げ槍の手法では獲物を獲づらいので(何本も槍を打ち込まなければならない)弓矢が必要となってくるが、弓矢を初めから持っている人間なんてそんなに居ないだろう。となれば作る必要がある。

世界は広いもので弓矢を作る人もかなり存在しており、手法の一端を学ぶことができる。

上の動画では原始的な道具と材料で弓矢を作っている。弓となる木材、矢となる木材を削って曲げてまっすぐに直したりする。その際には石と木から作られた道具と焚き火の火しか使わない。また、松脂と炭から硬い接着用の樹脂を作り、それと植物の繊維でもって鏃を固定する。また羽の部分も鳥の羽と植物の繊維、そして接着剤となる植物(これは松脂で代用できるかもしれない)を使って矢に固定している。

なかなかにきちんとしている弓矢が森の中で作成可能なのである。狩猟の方法は罠もあり、弓矢だけのものではないが、選択肢と道具は多い方がよい。また有事の際には武器ともなる頼もしいものである。知識と、基礎的な技術は持っていれば役に立つかもしれない。

なお、弓矢での狩猟は日本において完全に違法であり、そのほか各種法に触れる可能性もあるので実践の際は適法の範囲に収まるように各自注意していただきたい。