足首を捻挫したときの包帯の巻き方

非常時、災害時の機動力の維持というのは大変に重要だ。状況の変化に合わせて速やかな移動をすることは生死にかかわるといっていい。

しかしながら、そういう時に限って足を怪我したりすることがある。あわてて移動したり、足場の悪いところを移動するときに捻挫をするようなこともあるだろう。川原を走ってみると分かるが、ごろ石の多いところを走ったりすると、よく足首をねじることになる。捻挫してしまうとそれにより大幅に移動力はそがれることになる。即座にといわずとも時間的に余裕ができれば手当てをし、回復しやすくし、またとっさのときに動けるようにするべきだ。

捻挫の手当てとしては一番に上げられるのはテーピング、つまるところ固定である。非常用の装備として専用のテーピングのテープを用意しておくのも良いが、伸縮しない包帯で固定する方法もある。

包帯で固定するとき足首を固定できるように包帯を巻くわけであるが、その方法について東京有明医療大学が分かりやすい動画を公開してくれている。

他にもテーピングテープを使った種々の固定法なども紹介されているので興味がある方はごらんいただきたい。

動画では伸縮しない包帯で固定しているが、包帯は他の布類で代用することもできる。また汎用的な布であるさらしを用意しておけば包帯を作り使用することができる。

試行錯誤しても固定することはできるが時間がかかる。基本的な包帯の巻き方を知っておき、非常時の万が一のときに手早く手当てできるようにしておこう。

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包帯に6裂とか5裂とかあるが、恐らくさらしをいくつに裂いたということであろうと思われる。

意外と重要な簡易トイレ - 清潔と安全のために

非常時のトイレ事情というのは居る場所により様々に変化する。上水道が停止すれば水洗トイレは使用不能になるが、そのときどういった代替法が使えるかは立地によって大きく異なることとなる。

例えば、一戸建てで庭があれば、底に穴を掘って済ますことができる。おまるのようなものを用意してそこにすませて穴を掘ってそこに投棄するという手もあるだろう。近場に山林がある場合も同様にできるかもしれない。suvtechは大自然を利用することを考えることが多いので、そういった手法を第一に考えることが多いからこういったトイレの方法を前提とした装備の紹介などしていたが、実際はいくつかの条件がないとこういった穴を掘ってそこに埋めるような手法は使えない。

穴で済ませられる場合というのは、まず土があること、そしてそこが利用できる土地であるということである。例えば公園などに土の部分があったとしても、周囲の人と共有する土地であるから、そういうところに排泄物を投棄することは難しい。ただでさえ災害時・非常時には気がたっているから、軋轢・衝突の原因となる行動は慎むべきである。

乾いた土を用意しておいて、排泄物にそれをかけて水分を奪い処理する方法もある。これは多くの量をためておけるから、投棄の必要がなく、コンポストなどの処置をすれば汚物を分解して使用し続けるようにすることもできる。

こういった自然や微生物等を利用する方法は、条件的に無理な場合があったり、設備が大規模になりがちとなる。都市部ではなかなか難しいところがあるだろう。

マンションや都心部で土地に余裕が少ないなどでトイレの対策が十分取れないとき、災害用品としてよく売り出されている簡易トイレ・携帯トイレといった製品が効力を発揮する。簡易トイレは家庭のトイレにセットしたり、それようの椅子が付いていたりしていて通常のトイレのように使える。また消臭剤などが付いており、ビニールなどに汚物を溜め込んでおくことでしばらく清潔にトイレを利用することができる。

こういったトイレ対策は、例えばマンションや避難所では下水に直接投下するトイレ施設などが設置される場合があり、そういう場合は各家庭には必要ないと思われるかも知れない。しかしながら、そういうトイレで待ち伏せする犯罪の事例があり、集団でつかうトイレでは安全上の不安があるから、各家庭で用意してあるほうが防犯上断然良いのである。

トイレの対策は衛生と安全を守る。地味ではあるが生命を守る大事なことであるので、余裕があるなら確実に準備をしておきたいところである。