私のエマージェンシーパック その2

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前回は私の常に持ち歩くミニバッグの中身のほんの一部、外側部分のところをお見せしたが、まだ内部にはたくさんの物が入っている。

筆記具、手回し発電ラジオライトと携帯充電用ケーブル、携帯電話補助バッテリー、ファイヤースチール、薬(鎮痛剤など)、ビタミンカプセル(ビタミンC)、消毒剤(ミルトンCP)、ポカリスエット粉末、ワセリン、スピリタスウォッカとスキットル(薄い金属製水筒)、耐水サンドペーパー、毛抜き、針と糸、安全ピン、ゴムバンド、エマージェンシーブランケット、氷砂糖、ラムネ(ブドウ糖)、その他小物類もいくつか入っている

列挙してみるとかなりの量になるが、これだけの品数があってもまだ足りないところがある。時々装備の再点検をし、代替の効くものは置き換え、必要なものは追加している。最近ではメモ帳とペンを追加している。他にも目の細かい櫛だとか包帯、欲を言えば抗生剤などの高度な医薬品も入れたいところだ。

またどうすれば容量に負担をかけずにできることを増やすかということも考えて装備の検討もしている。現在考えているのは、手回し発電ラジオが大きく容積があるので、バッテリー式の小さいラジオを使うことだ。それに伴って他の装備も変わるから、全体的な影響と長期での効用を考えなくてはならないからひとつ変更するのも良く考えなくてはならないのである。

当然ではあるが、全体の装備はきっちりと小さな鞄の内部に納まるようにしてある。整頓された状態で収まるように、チャック付きビニール袋などを使い整理してある。

CIMG3071内部の装備の詳細についてはまた長くなるので次回以降に紹介することとしよう。

私のエマージェンシーパック その3

私のエマージェンシーパック その1

CIMG3067今まで非常用のパッケージについて散々といろいろなことを述べてきているが、それを実践するならばどのようになるだろうか。実例として私の日常使用しているミニバッグを見ていきたいと思う。各人の用意できるものや必要と思うものは異なってくるが、これを参考に足し引き等して合うように改良して使ってもらえれば幸いである。

冒頭に示したようにバッグは小さなものである。マジックテープで留める蓋にファスナー付きのポケットが付いている。元はユニクロに売っていたベルトにつけられるサイドポーチであるが、肩紐をつけて肩掛け鞄として使えるようにしてある。

CIMG3068肩紐はパラコードを編んだもので解けばロープとして使うのに十分な長さがある。また紐で時計もくくりつけているが、これは非常時に時計を探している暇はないから、鞄を確保すれば時計も確保できるようにするためである。

CIMG3069ファスナーで閉じられたポケットはアクセスしやすく取り出しやすいのでとっさに出す必要のあるもの、また日常で利用することのあるものを入れてある。

写真では飴、鏡、ポケットティッシュ、メガネ拭き、ツールナイフ、虫刺されの薬である。

飴は糖質を含み脳の活性化に役立ち、また口の渇きを緩和できる。鏡は自分で見えない部分の確認や、もちろん日常での身だしなみのチェックができる。また救助を求めるときに太陽光を反射させて発見してもらえるようにする手法もある。ポケットティッシュとメガネ拭きは日常でのエチケットなどの面が強いが、サバイバル時には衛生や視界が重要でもあるので持っておいて損は無い。

ツールナイフは必要とされるとき、その瞬間すぐに使いたいということが結構ある。日常では封筒を開けるとか緩んでるねじを締めるだとかで、また緊急時ではシートベルトを切らなくてはならないとかロープを切る必要があるなど、ぱっと出して即座に作業したいことは多いから、すぐに取り出せるところに入れてある。

虫刺されの薬もポケットに入っている。薬自体は他の場所に入っているのだが、夏で虫刺されが多い時期にはそれに対応する薬はとりやすい所に入れてある。冬にはリップクリーム等が虫刺されの薬に取って代わることになる。

外側のポケットはアクセスがよいから即座に取り出すものをいれており、また手探りで全て取り出せるようにするため、いれているものの種類は少ない。

その他多くのものは鞄の本体部分に詰め込まれているが、それはまた次回の話としよう。

私のエマージェンシーパック その2

極軽量でコンパクト!ぺらっぺらな水筒プラティパス

CIMG3049 (2)水筒の重要性は前回述べたとおりであるが、水筒の難点に、中身が空のときにかさばるという難点がある。ナルゲンのような広い口の場合は中にいろいろと詰めて使うという方法もあるが、それでもコンパクトさを求められる場合には邪魔になってしまうものである。

そんなとき、今回紹介する袋型の水筒がよいだろう。類似の製品はいくつかあるが、有名で信頼の置けるのはPlatypus(プラティパス)というブランドの製品である。耐久性が高く、耐熱温度も90℃と高い。耐久性については、以前に室内で誤って踏んづけても破裂等はしなかったほどである。

この手の水筒の一番のキモは中が空のときにつぶしておけるということである。飲み終わった水筒、もしくはまだ水を汲む前の水筒は大抵はお荷物であるから小さく持ち歩けるのはスペースの節約になる。小さな鞄に入れるときなどは特に重要だ。

CIMG3052くるくるとまとめてゴムバンドででもとめてやれば、極めてコンパクトにすることができる。さらに言えば、柔軟に変形できるほど薄いというのは、軽いということでもある。500mlのものであれば22gという軽さである。ここまでできるのは袋状に成型された水筒ならではのことである。日常でも、飲んでしまったあとは荷物にならないので気軽に水を持ち歩ける。

さて、こういったコンパクトさと取り回しのよさのある水筒なのであるが、それゆえに少しばかり犠牲になっているところもある。それは頑強性とメンテナンス性である。

上で耐久性に優れるとは書いたがそれも厳しすぎない状態においてである。尖ったものが突き刺さるようなことがあれば、数層のフィルムが重なっていても突き抜けることはあり、硬く頑丈なプラスチックのナルゲンや金属の水筒と比べれば破壊や穴あきの危険は大きいといえるだろう。

またメンテナンスに関して、その口が狭く、ペットボトルと同じだけの口しか開いてないので洗浄は大変である。洗浄後に内部を乾燥しようにもその柔軟性があだとなり、少しばかりテクニックの居る作業になってしまう。慣れればなんということもないのではあるが、面倒ではあるので、私は汚れの原因となる様なものを入れるのを避けて、水専用で使うようにしている。

飲み方についても少し癖がある。持つところによっては大きく水筒をへこませてしまい、うまく飲めなかったりする。ただしこれは逆に、持ち上げなくても口をつけて吸い込めば吸い上げることができる(パウチに入った飲料があるがそれと同じ飲み方ができる)ので短所ともいいがたい。

こういった長短さまざまあり癖のある水筒であるが、かなり便利でかつ面白い水筒であると思う。興味がわいたならぜひ一度試してもらいたい。

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