私のエマージェンシーパック その4

第一回から読む
前回はこちら CIMG3083小さなバッグではあるのだか、いくつかの医薬品も入れるようにしている。治療というにはおこがましいが、ちょっとでもましになるように用意している。といってもちゃんとした薬は痛み止めと酔い止めくらいしかないのではあるが。

薬は痛み止めのバファリン(アスピリン)と同じく痛み止めのロキソニン、また酔い止めのアネロンニスキャップをいれてある。アネロンニスキャップは乗り物酔いによく効くが、その他の目眩などにもある程度効くようである。痛み止めのほうは軽いものはバファリンでよいが激しい痛みはより強いロキソニンで対応するように考えている。一般薬でいえばロキソニンは最終手段といっていい。同種の痛み止めと比べると効果は高いが、それにともなって副作用と価格も相応に高いので乱用は厳に慎まなければならない。

他に口に入れるものとしてブドウ糖と食塩もいれてある。ブドウ糖は急激な低血糖時に服用することで血糖をあげて対処することができる。また食塩は熱中症対策などでよく言われるように人体に必須であり、水分補給とともに塩分補給の必要性があるため、持ち歩くようにしている。またサバイバルでは味付けに乏しくなる可能性があるが、塩だけでもあれば味に多少の変化が加えられるからなかなか重要なのである。

また、同じビニールパックに消毒用錠剤(ミルトンCP)とビニール袋、ゴムバンドも入っている。ミルトンは水に溶かして消毒薬を作るのであるが、それはそのまま消毒剤として傷口の消毒に使えたり、また薄めて使うことで飲料水の消毒に流用できたりする(ミルトンの錠剤を使用する場合は、少しばかり健康に不安のある方法ではあるが、緊急時の話である。気になる場合はさらし粉を用意しよう)。またビニール袋は水汲みに使えたり、また傷口を押さえるのに使用したりする。擦り傷くらいなら良く洗った後に傷口を乾かさないようにラップなどをまくと治りがよい(湿潤治療)が、ビニール袋で代用できるのである。ゴムバンドは駆血帯(縛って血を止めるもの)の代わりに使用するほか、様々に利用できる。

 

CIMG3100傷といえば、本当に軽い軽症だと、ワセリンを塗って保湿しておけば治ってしまう場合も多々ある。写真は見ただけでは分からないだろうが、ワセリンをビニールパックにいれてあるものである。

ワセリンは軽い傷の手当だけでなく、日常ではカミソリ負けなどの傷にも使えるし、唇にリップ代わりに使ってもよい。またサバイバルではワセリンは燃焼剤としても優秀で、コットンやティッシュペーパーなどにつけたものを燃やせばわりと長い時間安定して燃える。

他にも医薬品的に使えるビタミンカプセル等があるが、長くなってきたので次回にまわすことにしよう。

私のエマージェンシーパック その3

その1
その2

CIMG3072前回はバッグの本体に入っている物をざっと見てみました。今回からはその詳細についてみていきましょう。

CIMG3082まずは筆記具である。メモ用紙とネームペンを用意している。油性のネームペンは紙だけでなく、布や木、ガラスにまで書くことができる優れもので、災害時などの書置きなどには適しているといえるだろう。カラーの油性ペンも目立ちやすくてよいかもしれない。

またメモ用紙はいろいろなものを記録するのに便利が良いです。どの方角にどれだけ歩いたかを記録すれば現在位置を見失うことを防ぐことができるし、利用できそうなものがある場所をメモしておけば後で効率的に回収できるかもしれない。

筆記用具はサバイバルでない、日常でも重宝するものの一つでもある。

CIMG3087アルミブランケットは日常使うことは無いが、サバイバルに重要なので小規模のパックでもできるだけ入れるようにしている。シートの使い方はいくらか紹介してきたが防水シートであるから雨露をしのぐのに使用でき、大変重要な装備の1つである。一枚だけであればさほどかさばることなく(上のメモ帳と同程度である)手軽に入れやすいところも良い点である。

CIMG3086サバイバルの基本用品として着火装置があるが、着火用具としてファイヤースチールをいれている。ベアグリルスタイプであるが、外装の分だけ大きくなっている。しかし鞄に押し込めたときに変な方向から圧力がかかって折れてしまう心配がないので、以外にもこのタイプの方が都合が良い。ホイッスルも付属しており、すぐに吹けるようにホイッスルの付いた紐をバッグの外に出している。

CIMG3091携帯電話の補助バッテリーも入っている。これは契約の関係でおまけでもらえるバッテリーを入れているのであるが、汎用性を考えると乾電池と組み合わせるタイプの方がいいのかもしれない。もしくは太陽光で充電できるタイプが継続性では勝るだろう。ただし、常に持ち歩く装備であるから、日常での使いやすさも勘案して、充電速度とコストに優れる現状のものをしばらく使うことになるだろう。

もちろん補助バッテリーはサバイバルと日常の両方で活躍する。非常時には(また日常でも)携帯電話をライト代わりに使うようなことはあるし、また通信ができることは非常に重要である。

 

他にもまだまだあるが数が多いので今日のところはこのあたりとして、また次回で語ることとしよう。

私のエマージェンシーパック その2

CIMG3072

前回は私の常に持ち歩くミニバッグの中身のほんの一部、外側部分のところをお見せしたが、まだ内部にはたくさんの物が入っている。

筆記具、手回し発電ラジオライトと携帯充電用ケーブル、携帯電話補助バッテリー、ファイヤースチール、薬(鎮痛剤など)、ビタミンカプセル(ビタミンC)、消毒剤(ミルトンCP)、ポカリスエット粉末、ワセリン、スピリタスウォッカとスキットル(薄い金属製水筒)、耐水サンドペーパー、毛抜き、針と糸、安全ピン、ゴムバンド、エマージェンシーブランケット、氷砂糖、ラムネ(ブドウ糖)、その他小物類もいくつか入っている

列挙してみるとかなりの量になるが、これだけの品数があってもまだ足りないところがある。時々装備の再点検をし、代替の効くものは置き換え、必要なものは追加している。最近ではメモ帳とペンを追加している。他にも目の細かい櫛だとか包帯、欲を言えば抗生剤などの高度な医薬品も入れたいところだ。

またどうすれば容量に負担をかけずにできることを増やすかということも考えて装備の検討もしている。現在考えているのは、手回し発電ラジオが大きく容積があるので、バッテリー式の小さいラジオを使うことだ。それに伴って他の装備も変わるから、全体的な影響と長期での効用を考えなくてはならないからひとつ変更するのも良く考えなくてはならないのである。

当然ではあるが、全体の装備はきっちりと小さな鞄の内部に納まるようにしてある。整頓された状態で収まるように、チャック付きビニール袋などを使い整理してある。

CIMG3071内部の装備の詳細についてはまた長くなるので次回以降に紹介することとしよう。

私のエマージェンシーパック その3