サバイバルでは焚き火の技術が大事であることは度々話題にしてきたが、その焚き火のためには燃料が不可欠である。それは燃料として製造されたものだけでなく、自然の中では木の枝や幹であったりするし、街中では家具や建材として用いられている木材であったりする。そういった燃料は焚き火で使うにはいささか不都合なものもあり、利用するにはコンディションを整えてやらなければならない。
よくあるのは薪として使おうとする木が太すぎるというものである。太い木はそれ自体の熱容量や表面積の問題があって火がつきにくいという性質があり、焚き火を開始するときには細いものから順にくべるという原則がある。このため太い木は細く割って使用する必要がある。いわゆるところの薪割りである。一般的に薪割りは斧でもって豪快に行うイメージがあり、またそれは実際に正しく効率的なのであるが、しかしながらサバイバルの場では十分な道具が得られるとも限らない。
薪を割るには斧がいいが、しかし斧がないときにはナイフを使って割る方法がある。バトニングとよく言われるこの方法は、ナイフを他の木材で叩き込み、押し込んでいって割るという方法である。どのようなものかは実際に見たほうがわかりやすいだろう。幸いなことに、日本語で解説してくださっている方が居るので参考にしてもらいたい。
この動画でも注意しているが、バトニングはナイフを棒で叩き込むという、いささか乱暴な手法であるのでナイフへの負荷が大きい。ナイフはサバイバルの基本の道具で、貴重なものであるから、失うことのないように気をつけて扱ってほしい。
小さなナイフでも工夫をすれば色々なことが出来る。大きな道具を用意するのも重要だが、知識と技術で不足を乗り切れるようにもしておきたいものである。
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