日本人は米を主食として食べる。よって、家庭にはたいていの場合米がいくらか備蓄とまで言わないレベルでも保管されているだろう。しかしながら、現代では炊飯器が普及しており、個々人の炊飯技術自体はほとんど無いといってよいまでの状況になっている。
災害時などで電力が使用不能になったとき、家庭内に置いてはプロパンガスであれば通常のコンロが使用可能であるし、無くてもカセットコンロを用意しておけば、ガスによる調理は可能である。そういったとき、冷蔵庫内の痛みやすい物から順次調理し食べていくことになるのであるが、主食である米を調理する経験を普段から時たま行っておくとよいだろう。
昔はガスコンロでもって炊飯をしていたわけであるし、もっと昔ではより難しいかまどで炊飯をしていたわけであるから、実際可能なのであるからして、少しばかり練習すればそこそこのレベルで炊飯ができるようになる。
ひとまずガス火で練習するのがよいと思う。いきなり七輪や焚き火などでの炊飯はレベルが高すぎてうまくいかないと思われる。炊飯器の炊飯は、電気による安定した熱量とコンピュータによる綿密な制御による物であれだけ安定した炊飯ができるのであるが、火で炊飯する際には人間の感覚をもってして、炊飯の状況を見極める必要があるので、火力の調節を気にしないでよいガスの火で慣れておく必要があるからだ。
下の動画ではキャンプなどアウトオア用のガス(いわゆるOD缶)で炊飯しているがカセットコンロや通常のガスコンロでも練習になる。
鍋で十分に炊飯ができるようになれば、火を熾せば炊飯可能になる。炊飯自体に慣れれば残るは火力の調節の問題になるので、ガス火で炊飯に慣れてしまえば、あとは焚き火のスキルの問題になってくる。
なんにせよ、米はそれだけで保存のきく食料であり、これを災害時に活用できることは大いに利点があるからその調理、炊飯の技術は持っておきたいところである。