常にメガネや持病の薬を用意しておくこと

大きな地震の後は多くの人が色々な情報を元に色々と物資をそろえるものである。様々な情報媒体で食料や水などの備蓄用商品が取りざたされる。

こういったものを備蓄するのは、他者との奪い合いを避けたり、そもそも移動ができず、救援を求めることが困難な場合に有効である。が、そういったものの大半は、誰もが共通で、また避難所に備蓄されていたり援助の手があればそこから得られたりする可能性のあるものである。

そういった、外部に求めることができうる物資よりも、もっと優先的に個々人が用意しておかなくてはならないものが他にある。それは身体補助具と薬である。

身体補助具とはすなわち、一番身近な近視や老眼であればメガネであり、また膝から先がなければ義足であるし、あるいは聴覚に問題があれば補聴器といったものがある。こういったものがなければ生活に大きく支障がある。であるから、常に身に付けていたり、携帯したりで常にもっているような状態だろうと思われる。が、一方で、災害時にはそれらが破壊されるような場合もあり、予備の備えが必要であろう。

薬は、単なる風邪薬とかそういうものではなくて持病の薬のことである。糖尿病ならインスリン、高血圧なら降圧剤、臓器移植をされた方なら免疫抑制剤などなど、継続的に薬が必要になる疾患は多く、そしてそういう薬はきちんとした調剤薬局や病院でなければ手に入らない。そういった施設に甚大な被害が出ると、薬が手に入らず命が危なくなる場合もあるのである。

こうしたものを備えているかたもいるだろうが、もしかするとその備えは自宅の非常持ち出し袋に入っていないだろうか?もちろん、メインはそういったものに入れていていいだろう。だが、災害はいつあるのかわからない。外出用のバックの中などにも数日分の薬や予備のメガネくらいはケースに入れて常に持ち歩くことをお勧めする。

社会のインフラが停止したとき、どんなものから手に入らなくなるか良く考えて重要なものを手もとに置いておけるようにしたいところである。

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