サバイバルで野外生活を余儀なくされたとき、身の回りのものは自分で作ることが必要となるが、始めから現地で作ることを前提に装備を用意すると荷物をだいぶ減らすことができる。
自作が困難で、またあるとブッシュクラフト(野外での自然物を使った工作全般のこと)がはかどる道具に鋸がある。鋸は斧やナイフといった野外活動のメインとなる刃物で代替できない作業ができる工具であり、あると工作の幅が大きく広がるのである。
ただ、鋸は刃のみならずその付帯物(主に持ち手)がかさばり、携帯に便利なものは少ない。そこで、鋸の刃だけを装備に含め、持ち手は現地で作るという方法を取るような者がでてくるようになる。
弓鋸の刃は大体は両端に取り付け用の穴が開いており、そこに木の棒を挿し、まげて弓状にした木の棒に引っ掛けることで弓鋸として使用する。弓となる棒には両端に鋸刃が挟まる切れ込みを入れて、また刃の穴に通した棒が引っかかるくぼみを削って付けてやる。そして、組上げたあとには引っかかりの部分を紐で固定してやれば完璧である。
日本では動画のような長さの弓鋸の刃は入手しにくいが、もっと短いものであれば入手は容易である。また、現代ではネットを使えばあまり流通していないものでも手に入れやすくなったのでそういったところで購入してもいいだろう。
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