優先度が低くとも人は食物を必要としている

サバイバル3つの3において、最後の3は食料の3です。食料は3週間得られないと死んでしまうということである。これは、他の2つに比べて切迫していないように見えるが、決しておろそかにしてはいけないのが食料なのである。

食料が得られなくとも体温を保持でき水が得られるならば、3週間は生存じたいはできるかもしれない。しかしながら、断食等に慣れていない場合、食料が得られなければ短期であってもさまざまな症状が出る場合があるのである。空腹は不安感を煽り、心を苛立たせ、低血糖症状はめまいなどの症状を引き起こす。これにより正常な判断、冷静な決断ができないようになると、突発的・衝動的な行動に陥りがちになり効率的な生存戦略が取れなくなってしまうのである。

また中期的に見ると、栄養の不足、特にたんぱく質の不足は筋肉の分解を誘発し、体の痛みや筋肉の衰えなどが生じることとなる。疲れが取れず、体が思うように動かなくなると、新たに水や食料を得ることが難しくなり、積極的なサバイバルが不可能になるだろう。

このように、食料はサバイバーの活力であり、また精神安定剤であり、身体を維持するための薬のようなものでもあるため、サバイバル状況下では余裕が無いとき以外は多少の食料は持っておけるようにしておきたい。

ただ、最近は手軽な栄養食品が多くあり、携帯していてもさほど違和感もないので、そんなに意識しなくとも非常時の栄養食とできる食品を持ち歩いている人も多いと思うので、そういった方は他の物資に気を使っていただきたいと思う。