食料の採集を極限までするべきでない理由

今までに様々なサバイバルに使えると思われる技術や物品を紹介してきた。その中には自然物を収集して活用するものも多くある。が、食料を収集して食べる事に関しては今までほとんど取上げていない。(松くらいであろうか)

それというのも、自然界で食料を収集するというのは大変に危険であるからだ。

一番分かりやすいのはきのこであろうか。食用であるきのことそうでない、毒のあるものとを見分けることが難しい場合が多々ある。また、ある地域では確定的に安全であるものでも、他の地域では毒のある良く似たものがあったりもする。同じ場所だけでサバイバルをできるとは限らないので、そうなると知識と経験のある人でも危険になってくる。

きのこの他にも、木と木の実ではドクウツギ、草ではスイセン、アジサイなどなど、数え切れないほどの毒性植物が存在し、致命的なものが数多くある。

食用のものを覚えておけばよいのかというと、食用にできるものに良く似た毒草なども多く存在し、かなりの知識がないと判別は難しいだろう。

それがゆえに、自然界の植物は気軽に手を出すものではない。特にサバイバル状況に置いては医療機関の手厚い治療も望めないから激しい毒でなくとも命を落とす危険もある。

一方で、人間社会とそのインフラが生きている段階においては、食料があるだろう施設へと調達に行くほうが確実である。したがって、まず第一の選択として人里へ降りる、無事な施設や物資を探すということになる。

そういった事情から食用植物の採集に関してはあまり記述をしてこなかった。だが、どうしても食料をそういった植物から得なければならない場合には、危険を冒してでも食さねばならない。極限で生き抜くための知識として知っておくのであれば、生存の確率を上げるために働くだろう。

このsuvtechでは文明が滅ぶ規模の災害時でもどうにか生きれるような技術を目指しているので、今後はそういったリスクの高い方法についても探っていきたいと思う。