サバイバルでは火を使うことは基本と言えるだろう。調理や暖房、証明のために焚き火をおこし、効率的な形で利用することは生存の大きな助けになる。そもそも人間のほかの動物に対して優れる点は火と道具が利用できることである。火を利用して色々な環境に適応できるようになったことが生存性の向上につながり、人間の生存域を広げたのである。
このsuvtechでも火に関することは様々に語ってきた。今回はその記事の中から、一通り火の利用が出来るようにピックアップして紹介してみようと思う。
点火・着火
点火と着火は何も手に持たない場合は根気の要る大変な作業である。しかし専用の点火装置があればいくばくか手軽に火をつけられる。
また、道具が無いときでも根気があれば何とかなるということでもある。かなり原始的になるが摩擦式の点火法がある。
焚き火の作り方
点火だけでは火の利用はできない。点火した種火を焚き火にまで大きくする必要があるが、得られる薪や周辺の環境、またそれぞれの趣味などで作り方は様々である。定まった状況は少ないので数多くの焚き火を見て感覚を理解する必要があるだろう。
また、雨の日などの苛酷な環境でも工夫をすれば火を得ることは可能である。
特殊な焚き火
焚き火は大抵かまども何も無く地面の上でそのまま行うものであるが、少しの工夫で火が使いやすくなったりするものである。穴を掘るだけで煙が少なく火を使えるようなやり方もある。
また太い木を効率的に、しかも利用しやすく燃やす方法もいくつかある。
火の利用
火を利用する方法は食品の加熱・調理、水の加熱殺菌、暖房などである。水の煮沸ができれば水の利用も安全にできる。
また食品では炊飯(野外で行うものは炊爨)をすることができ、保存に優れる穀物(米)を炊き、食べることができる。
暖房での利用も焚き火にあたるだけでなく、工夫することで便利に、効率的に利用することができる。間接的に熱を利用することで保温もできる。
どんな時代でもサバイバルの基本は火である
どういったサバイバル用品、災害用装備が出てきたとしても、原始的で基本的な火の利点は消えることはない。生き残るためには装備が万が一無いときにも活用できる知識を持つことが重要であり、火の技術はその基本なのである。suvtechにおいてもこれからも折に触れて火に関するテクニックについて紹介していきたいと思う。文明の始まりとも言われる火を手にして、生き残れる人間となろう。